私は過去に、空き巣に入られた経験があります。
これ、本当の話!笑い話じゃないのです。
こんな間抜けな私だからこそ、
あなたにこれだけは覚えておいて戴きたいのです。
これは被害者でもある私から、
あなた様への切実なお願いです。
空き巣は一度「入られた」だけで、
本来「枕を高くして寝られる安心の家」を帰宅するのも
「不安」になる「家」に変えてしまいます。
賃貸のアパートなら引っ越しも出来るでしょう。
しかしそれがこれから住み続けなければならない一戸建て住宅だったとしたら問題は深刻です。
ぜひ「私の家に限って・・・」そんな甘い考えは今すぐ捨てて、
防犯に対する小さな1歩を庭造りの段階から踏み出して戴きたいと思います。
実は私自身、地元の消防団員として地域の防犯活動を行い、
空き巣・車上狙いの手口を学び、それに対しての対策をしているにも関わらず被害に遭ってしまう。
非常にお恥ずかしい事ですが、我々の様な人間でも被害にあう程、手口は巧妙になるばかりです。
さらに私の住む小牧市、そしてお隣の春日井市においては
全国的に見ても1・2を争う被害遭遇率の高い犯罪多発地帯なのです。
そう!あなたのすぐ身近な所に被害が迫っているかもしれない。
今後、家の防犯を考える上で大事なのは、
空き巣や車上狙いに目をつけられない家つくりをする必要があります。
だからこそ、家単体で防犯を考えるのではなく、お庭全体での防犯対策を行う必要があるのです。
また、あなた様の行動は極めて重要です。
なぜならあなたの小さな行動の1つ1つが町全体の安全に繋がっていくからです。
1件でも空き巣被害を減らし少しでも安全な町を作っていく為に、
自分の事として防犯について考えて戴きたいと思います。
~防犯上で大切な庭造りチェックポイント~
・長期間家を留守にする場合は、あらかじめ新聞店に配達の一時停止を連絡し、
留守を空き巣犯に悟られない様にする。
・植木や塀などはプライバシーを守る役割もありますが、
逆に身を隠す場所にもなってしまいます。
高さの目安として塀や生垣などは人の目線よりも少し低く設定し、
植木は密になりすぎないものを選択しましょう。
・ゴミが指定日以外に出されている様な、住民モラルの低い地域は、
泥棒に「この地域は仕事しやすいぞ!」と思われてしまいます。
また逆にゴミが曜日ごとに整理され、
挨拶などがキチンとなされている地域は狙われにくいといえるでしょう。
・お庭が荒れ果てているお宅なども、外部からの見通しが悪くなるだけでなく、
泥棒に「この家は、管理がずさんだから大丈夫!」と思われてしまうのでお庭の手入れも重要です。
・泥棒が留守を確認する為に最も使う手口は、インターホンを鳴らして在宅を確認するやり方です。
インターホンが鳴ったら、それはひょっとして泥棒かもしれません。
居留守を使った場合、家の中で鉢合わせとなり居直り強盗の被害に遭わないとも言えません。
ですので居留守は使わず来訪者の確認は必ずしましょう。
それにはモニター付のインターホンがあると、相手に直接接触しないので便利です。
・帰宅が遅くなる場合は、省電力の電気製品をつけておくと、それだけで防犯対策になります。
その際はくれぐれも電気の無駄使いにならない様に配慮してください。
・窓ガラス破りでの侵入を防ぐには補助錠を取り付けるのが極めて有効です。
たとえ窓ガラスを割られクレセント錠を外されたとしても、補助錠があれば時間が稼げます。
泥棒は2~5分で侵入出来なければ、犯行をあきらめると言った証言もあるそうです。
(身を隠す場所がある場合はその時間は関係ありません)
・合鍵を鉢植えの下やポストの中に隠して出かけるのはやめましょう。
泥棒は鍵の隠してある場所を知っています。
1つの鍵を家族で共有するのは危険です、やめましょう。
・空き巣が家に侵入した場合、約5~15分で家内の物色を終えます。
ちょっとした買い物やゴミ出し、ご近所さんとの立ち話など、
ほんの少しでも家を空けることがあったら
きちんと施錠をする事を習慣にしましょう。
15分もあれば、あなたの大切な財産は盗まれてしまいます。
・ピッキングによる侵入は様々な方法があります。
最近では組織的に犯行を行うケースも多いようです。
ピッキングに対しては様々な防犯グッズが販売されているので
専門家に相談して上手に使い分けましょう。
・ホームセキュリティーなどお金を出して警備会社と契約すれば安心かも知れませんが、
一般家庭において現実的な話ではありません。
まず今出来ることから考えてくださ。
、家の周りに砂利を引く、防犯プレートを玄関周りに置いてみる、
近隣住民との友好的なコミュニケーションをとる、など地域ぐるみの活動も大切です。
その他防犯にまつわる豆知識
泥棒などが入る前兆として、標的にした家の周りに目印をつけることがあります。
訳の判らない記号・文字・数字・アルファベットの配列など、
意味不明な暗号の様なものが家の周りで発見されたら注意が必要です。
それは「次のターゲットはこの家だ!」という、泥棒の目印かもしれません。
もし、見つけた場合には、写真にとって警察に届け、隣近所などと協力して防犯対策を採っていただきたいと思います。
「思い過ごし」ならそれに越したことはありません、被害を未然に防ぐ為にも、不審に感じることがあったらすぐに行動に移す!
それが何より大事なことなのです。
以上防犯にまつわる豆知識をお届けしました。
くどいようですが防犯対策は重要です。
くれぐれも軽く考えないで前向きに検討して下さいね。